NAD+点滴とは
「疲れが取れない」「寝ても眠い」——その原因は、細胞のエネルギー不足かもしれません。細胞が活動するためのエネルギーを生み出す補酵素「NAD+」は加齢やストレスによって減少していきます。NMNを聞いたことがある方はいるかもしれませんが、このNMNこそ体内でNAD+に変換されると言われています。
NAD+点滴療法は、このNAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)を点滴で直接、全身の細胞へチャージする新しいエイジングケアです。効率よくエネルギー代謝の正常化をサポートし、蓄積した疲労のリセットや、加齢による活力低下(フレイル)の予防を目指します。
こんな方に提供しています

・朝起きても疲れが抜けない方
・日中のだるさを感じる方
・運動後の疲労が抜けにくい方
・寝つきが悪い、眠りが浅い方
・朝の目覚めがすっきりしない方
・集中力や思考力の低下を感じる方
・代謝が落ちて、太りやすくなった方
・肌のハリ・ツヤ・くすみ・たるみが気になる方
・加齢による体力・活力の低下を感じる方
・一歩進んだエイジングケアを検討したい方
そもそもNAD+とは
NAD+は、全身の細胞に存在する補酵素の一種です。体内で以下のような働きに関与すると考えられています。
- エネルギー代謝(食事由来の栄養素をATPへと変換する代謝経路)
- DNA修復
- ミトコンドリア機能の維持
- サーチュインと呼ばれる酵素群の補酵素として働く
NADには酸化型(NAD+)と還元型(NADH)の2つの状態があり、細胞内ではこの2つを行き来しながら代謝反応が進みます。
サーチュインとは
サーチュイン(SIRT1〜SIRT7)は、エネルギー代謝、ストレス応答、DNA修復などに関わる分子群として研究が進められています。サーチュインが酵素として働くためには、補酵素であるNAD+が必要です。NAD+の量が維持されることで、サーチュインの活性化に寄与すると考えられています。
NAD+点滴療法の治療メカニズム
加齢に伴うNAD+の減少
NAD+は体内で合成されますが、加齢に伴いその量は減少しやすいことがわかってきています。減少には主に以下の2つの要因が関与すると考えられています。

・合成側の低下:NAD+合成に関わる酵素(NAMPT等)の活性が加齢により低下。
・消費側の増加:加齢や慢性的な炎症によってDNAが傷つき、その修復作業には大量のNAD+が消費される。また同時に、NAD+を直接分解してしまう酵素「CD38」も加齢により活動が増えます。
つまり「合成の低下」と「消費の増加」の両面から、結果として体内NAD+量は加齢に伴い減少する方向に向かうとされています。
NAD+が減少するとどうなるか
NAD+の減少は、まずミトコンドリア(細胞内のエネルギー産生器官)でのエネルギー生産効率の低下と関連すると考えられています。また、DNA修復が遅延し、筋肉や体の老化速度を早め、身体全体の老化を促進する可能性が指摘されています。
NAD+点滴の作用
NAD+点滴は、生理食塩水で希釈したNAD+を点滴により静脈内へ投与します。経口摂取のサプリメントでは吸収率の課題が指摘されていますが、点滴による投与では血中NAD+濃度を効率的に上昇させることが報告されています※1。
血中NAD+の上昇により細胞内NAD+の補充が促され、ミトコンドリア機能の維持や、サーチュインを介した代謝経路への効果が期待されます。
NMNとの違いと補い方
NMNはNAD+の前駆体
最近話題のサプリとしてよくNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)が上げられますが、NMNは体内でNAD+に変換される前駆体物質です。NMNを摂取すると体内の代謝経路を経てNAD+へと変換され、最終的にNAD+として機能します。
つまり「NMNはNAD+の原料」「NAD+は実際に細胞で機能する補酵素」という関係です。
補う方法の比較
NAD+を補うアプローチは大きく以下の3つです。
方法 | 経路 | 吸収の特徴 | 即効性 |
|---|---|---|---|
食事 | 経口 → 体内合成 | 中 | 低 |
NMNサプリメント | 経口(前駆体) | 個人差あり | 中 |
NAD+点滴 | 静脈内(直接補充) | 高い血中濃度上昇が報告 | 高 |
食事は基本ですが、加齢による減少を食事のみで補うのは現実的に難しいと考えられています。NMNサプリメントは日常的に継続しやすい一方、経口摂取での吸収率には個人差が報告されています。NAD+点滴は消化管を経由せず直接補充するため、より効率的に体内へ補充できることが特徴です。
当院の「NAD+&NMNサプリメントセット」
クリニックでのケアと日々のケアを組み合わせ、より途切れのない効率的なサポートを行うため、当院では以下のセットメニューもご提供しています。

・NAD+点滴:定期的に来院いただき、血中NAD+を直接的に補充
・NMNサプリメント:日常的に経口摂取し、前駆体としての補充をサポート
吸収経路と効果発現タイミングが異なる両者を相補的に組み合わせるアプローチとして、ご希望される方にご提案しています。
幹細胞治療との比較
NAD+点滴を検討される方から、「幹細胞治療とは何が違うのか」というご質問をよくいただきます。どちらもフレイル予防・エイジングケアの選択肢ですが、アプローチ・効果の持続性・法的な位置づけ・侵襲性が異なります。
NAD+点滴と幹細胞治療の位置づけの違い
NAD+点滴療法 | 幹細胞治療 | |
|---|---|---|
治療内容 | 細胞内補酵素(NAD+)の補充 | 自己間葉系幹細胞(自分の脂肪組織から採取・培養した幹細胞)の投与 |
投与方法 | 静脈点滴(60〜90分) | 点滴または局所注射 |
侵襲性 | 比較的低い | 脂肪採取のための小手術と局所麻酔 |
継続性 | 定期的な来院・サプリ併用が一般的 | 単回〜数回の投与 |
NAD+点滴のモデル治療間隔
治療頻度は目的と体調により異なりますが、一般的には以下の目安があります。
- 初期:短期間1週間に1回の投与で体内NAD+レベルを底上げ
- 維持期:月1〜2回の維持投与に移行
最終的な投与頻度は、治療目的、既往症・服薬状況、通院可能頻度などをふまえて医師が個別にご提案します。
NAD+点滴の効果の持続期間について
NAD+点滴投与後、血中NAD+濃度は短時間で上昇し、その後数日〜数週間にかけて徐々に減衰すると考えられています。
効果実感のタイミングや持続期間には個人差があり、年齢、生活習慣、既往症、栄養状態、もとのNAD+レベルなど多くの要因が関与します。1回で必ず効果を実感することを保証するものではありません。
効果の持続を期待される場合は、定期的な再投与が一般的です。
東京リライフクリニックの特徴
当院は再生医療クリニックとして、細胞医療の知見を活かしたNAD+点滴を提供しています。
- 【品質管理体制】当院で採用するNAD+製剤は、米国の品質管理基準(cGMPなど)に準拠した施設で製造されたものを医師の責任のもと輸入・採用しています。
- 【相補アプローチ】NAD+点滴による「直接補充」と、サプリメントによる「前駆体の日常的な補充」を相補的に組み合わせた、当院独自のプランを用意
- 【根本ケア】単なる栄養補充にとどまらず、ご希望や体調に合わせて「幹細胞治療」や「エクソソーム療法(細胞の修復シグナルを活用した治療)」と組み合わせることで、より一段階上のエイジングケアをご提案可能
治療の流れ

1.問診票のご記入・カウンセリング(約10分)
現在の症状やお悩み、既往歴などを確認します。

2.医師による診察、同意書のご署名(約20分)
医師が診察を行い、NAD+治療の適応や治療内容についてご説明します。問題がなければ同意書にご署名いただきます。

3.点滴(約60-90分)
リクライニングチェアでお寛ぎいただきながらNAD+点滴を投与します。所要時間は投与量により約60〜90分です。
※投与中、稀に動悸・ほてり・気分不快などの体感が生じる場合があり、その際は速やかにスタッフへお声がけください。
NAD+点滴の副作用と合併症
本治療において、以下のような副作用・合併症が生じる可能性があります。
- 点滴部位の痛み、発赤、腫れ、内出血、針の痕・・・通常数日で改善
- 血管痛、熱感
- 悪心、めまい、動悸、頭痛
- アレルギー反応(発疹、かゆみ等)
- その他、予期せぬ体調変化
※なお、症状が生じた場合には速やかに医療スタッフへお申し出ください。必要時は医師の診察を受けその指示に従ってください。
以下の方はNAD+点滴を受けられません
- 18歳未満の方
- 妊娠中または授乳中の方、妊娠の可能性がある方
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある方
- その他、医師が不適当と認めた方
料金
点滴NAD+治療
サプリメントNMN
Booster SetNAD+&NMNサプリメントセット
よくある質問
- Q:NAD+治療はどれくらいの頻度で受けるべきですか?A:
一般的には、初期集中期に1週間に1回の投与で体内NAD+レベルを底上げし、その後は月1〜2回の維持投与というスケジュールを推奨しています。年齢・目的・体調・ライフスタイルにより最適な頻度は異なるため、カウンセリング時に医師が個別にご提案します。
- Q:NAD+治療の副作用にはどんなものがありますか?A:
点滴中の一時的な体感(胸部圧迫感・動悸・ほてり・頭痛等)、注射部位の発赤・疼痛、肝機能関連数値の一過性上昇などが報告されています。NAD補給に関する系統的レビュー※3でも、重篤な副作用は稀であり、軽度の頭痛・吐き気・疲労・睡眠変化が報告されています。症状を感じた場合は速やかにご連絡ください。
- Q:NAD+点滴で本当にフレイル予防に効果はありますか?A:
NAD+はミトコンドリア機能やサーチュインの補酵素として重要な役割を持ち、加齢による減少がフレイル進行と関連する可能性が考えられています。NAD+前駆体であるNMNの経口摂取に関する高齢者対象のランダム化比較試験※2では、12週間の摂取で血中NAD+の上昇および歩行速度・睡眠の質の改善(副次評価項目)が報告されています。
ただし、フレイル予防には栄養・運動・社会参加など複合的な要素があり、NAD+点滴は選択肢の一つとなります。 - Q:NMNサプリメントと一緒に取り入れた方が効果的ですか?A:
NAD+点滴は直接補充、NMNサプリメントは前駆体としての補充という、吸収経路と効果発現タイミングが異なる方法です。両者を相補的に組み合わせる考え方として、当院では「NAD+&NMNサプリメントセット」をご提供しています。
※組み合わせによる効果倍増を保証するものではなく、ご希望に応じて医師が個別に治療プランをご提案します。 - Q:NMNサプリ単体と比べて、点滴の利点は何ですか?A:
NMNサプリメントは経口摂取のため、消化管での代謝や吸収率に個人差があります。NAD+点滴は静脈内投与のため消化管を経由せず、血中NAD+濃度を効率的に上昇させることが報告されています※1。
【未承認医薬品等を使用した自由診療に関する明示事項】
当院のNAD+点滴療法は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていない未承認医薬品等を用いた自由診療(保険適用外)です。
未承認医薬品等であることの明示: 本剤は国内において薬機法上の承認を受けておりません。
入手経路等の明示: 当院の医師の判断と責任の下、アメリカ国より個人輸入しています。日本の法律において、医師が輸入し、製剤を使うことは法的に問題ありません。
国内の承認医薬品等の有無の明示: 国内において同一の成分や性能を有する他の承認医薬品等は存在しません。
諸外国における安全性等に係る情報の明示: 米国等においてサプリメント等として流通していますが、医薬品としての承認状況や重大な副作用等の十分なデータは確立されていません。現在までに報告されている主な副作用として、一時的な頭痛、吐き気、ほてり等が挙げられます。
医薬品副作用被害救済制度の対象外であること: 本剤は未承認薬であるため、万が一重篤な副作用が発生した場合でも、医薬品副作用被害救済制度等の公的救済の対象にはなりません。十分にご理解の上、治療をご検討ください。
参考文献
※1 Grant R, et al. Front Aging Neurosci. 2019;11:257.
※2 Morifuji M, et al. GeroScience. 2024;46(5):4671-4688.
※3 Gindri IM, et al. Am J Physiol Endocrinol Metab. 2024;326(4):E417-E427.



