幹細胞培養上清液点滴とは
幹細胞培養上清液点滴とは、幹細胞治療を行うための、ヒト由来幹細胞を培養する過程で分泌される成長因子やサイトカインを含む液体を、点滴で体内に投与する治療法です。

歯髄・臍帯・骨髄・脂肪などがありますが、当院ではヒト臍帯由来、ヒト歯髄由来、ヒト脂肪由来の幹細胞培養上清液を使用しています。こちらのメニューは他家(ドナー由来)の幹細胞を使用するため、採取の手間がなく、手軽に施術を受けられるのが特徴です。
東京リライフクリニックでは自身の幹細胞を培養し投与する「幹細胞治療」も行っているため、希望するお客様には自家の幹細胞培養上清液もご提供可能です。他家上清液を利用する場合、脂肪採取や培養の手間がなく、上清液に含まれている成長因子等によりある程度の組織修復・抗炎症・免疫調整などが期待できます。
こんなお悩みに最適
- しわ
- たるみ
- 肌のハリ向上
- シミ・くすみ改善
- 睡眠障害
- コロナ後遺症
- 疲労回復
- 免疫力向上
- 内蔵機能の若返り
- 脳梗塞後遺症
- アルツハイマー病
- スポーツ障害
- 筋肉疲労
- アトピー皮膚炎
- アレルギー体質の改善
- 糖尿病
幹細胞上清液の種類とそれぞれの特徴
(1)脂肪由来幹細胞上清液
✔ 特徴:成長因子が豊富で、美容・皮膚再生に優れる
✔ 適応:肌の若返り、アンチエイジング、シワ・たるみの改善
特に美容目的の幹細胞上清液治療の場合、上清液水光注射による施術も可能です。
(2)臍帯由来幹細胞上清液
✔ 特徴:抗炎症作用や免疫調整作用が強く、組織修復に適する
✔ 適応:自己免疫疾患、神経疾患、慢性疲労、関節の修復
特に関節治療を目的とした場合、上清液注射による施術がおすすめです。
コロナ後遺症にはネブライザーによる吸引施術所がおすすめです。
(3)歯髄由来幹細胞上清液
✔ 特徴:神経系の再生因子を多く含み、神経細胞の修復に優れる
✔ 適応:脳梗塞後遺症、アルツハイマー病、神経障害の改善
特に脳梗塞後遺症やアルツハイマー病、精神病の改善を目的とした場合、歯髄の点鼻による施術がおすすめです。
当院では3種類の上清液全て扱っていますが、点滴施術としてご提供しているのは脂肪由来幹細胞上清液と臍帯由来幹細胞上清液です
幹細胞上清液に含まれる成長因子(グロスファクター)の比較表
成長因子 | 脂肪由来 | 臍帯由来 | 歯髄由来 | 主な機能 |
|---|---|---|---|---|
VEGF(血管内皮増殖因子) | ◎ | ○ | ◎ | 血管新生促進、血流改善 |
KGF (角化細胞増殖因子) | ◎ | △ | ○ | 皮膚・毛髪の成長促進、傷の治癒 |
HGF (肝細胞増殖因子) | ◎ | ○ | △ | 肝機能回復、組織再生、抗炎症作用 |
PDGF (血小板由来成長因子) | ◎ | ○ | ○ | 組織修復、創傷治癒、線維芽細胞活性化 |
bFGF (塩基性線維芽細胞増殖因子) | ○ | ◎ | ◎ | コラーゲン・エラスチン産生促進、シワ改善 |
TGF-β (形質転換増殖因子β) | ○ | ◎ | ○ | 免疫調整、抗炎症作用、創傷治癒 |
IGF-1 (インスリン様成長因子1) | ○ | ◎ | ○ | 筋肉・骨・皮膚の成長促進、老化防止 |
SCF (幹細胞因子) | △ | ◎ | ○ | 幹細胞の自己複製、分化調節 |
GDNF (グリア細胞由来神経栄養因子) | ○ | ○ | ◎ | ドーパミン作動性ニューロンの保護、運動ニューロンの生存 |
BDNF (脳由来神経栄養因子) | ○ | ○ | ◎ | 神経細胞の生存促進、シナプス可塑性、学習・記憶 |
NGF (神経成長因子) | △ | ○ | ◎ | 末梢神経の生存・分化促進、軸索伸長 |
※こちらの比較表は参考です。実際は採取の方法や培養の環境、計測の方法により大きなばらつきがあります。
施術の流れについて
- カウンセリング・診察:治療目的や体調を確認
- 点滴の準備:幹細胞上清液を生理食塩水と混ぜる
- 点滴投与:約30~60分かけてゆっくり投与
- 施術後の休憩:約10~15分の安静
- アフターケア・経過観察:1~2週間後の状態を確認
お悩みの症状に対する上清液推奨投与スケジュール
治療目的 | 初期投与 | 維持療法 |
|---|---|---|
肌の若返り・ハリ改善 | 最初の3~5回は、3~4週間ごとに | 1~3ヶ月に1回 |
変形性関節症・関節炎 | 最初の3回は、1ヶ月ごとに関節注射) | 6ヶ月に1回 |
免疫力向上・疲労回復 | 最初の3回は、1ヶ月ごとに | 3~6ヶ月に1回 |
神経系疾患 (認知症・脳梗塞後遺症)最 | 最初の3~5回は、1~2ヶ月ごとを | 3~6ヶ月に1回 |
注意事項
施術前の注意事項
- 幹細胞培養上清液はヒト由来製品のため、現在の検査法では検知できない未知のウィルス感染の可能性が否定できません。そのため、幹細胞培養上清点滴を一度でも受けた場合は献血ができなくなります。
- 当院で使用する幹細胞培養上清液は、一般細菌、真菌、マイコプラズマ、またB型肝炎ウイルス(HBV)、C型肝炎ウイルス(HCV)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、成人T 細胞白血球ウイルス(HTLV)、パルボウイルスB19、EB ウイルス、サイトロメガロウイルス、単純ヘルペスウイルス、水痘帯状疱疹ウイルス、ヒトヘルペスウイルス(HHV-6/7/8)、アデノウイルス、J Cウイルス、ポリオーマウイルス、ヒトパピローマウイルス、牛アルブミンの陰性を確認し、出荷前の製品について有機物質及びウイルスの有無をチェックすることで安全性を確保しています。しかし、現在発見されていない未知の病原体を含む感染症を伝番させてしまう可能性は完全にゼロではありません。
副作用・ダウンタイム
- 腫れ、赤み…刺入部位に腫れや赤みが出ることがありますが、通常数日で改善します。
- 針の痕…施術直後、針の痕が赤く残ることがありますが、通常数日で改善します。
- 内出血…点滴刺入部に内出血が生じることがありますが、数日程度で改善します。
- アレルギー症状…まれに赤みや痒み、湿疹のような症状が出る場合があります。
※症状の発現には個人差がありますが、発症する可能性があることをご理解いただいた上でお受けください。
施術後の注意事項
- 内出血の原因となるため、刺入部位を揉んだり強くこすらないようにしてください。
以下の人は幹細胞上清液治療を行うことが出来ません
- 18歳未満の方
- 妊娠中・授乳中の方・妊娠の可能性がある方
- 悪性腫瘍に罹患している方 ※1
- ウイルス感染している方
- 抗生剤(ペニシリン系、アミノグリコシド系、マクロライド系)のアレルギーがある方
- 1ヶ月以内にワクチン接種した方・2 週間以内にワクチン接種予定の方
- 重度の糖尿病、肝障害、腎障害、心不全がある方
※詳細は医師の診察が決めるため、上記以外の方も適用出来ない場合があります。
※1 活動性の悪性腫瘍もしくは悪性腫瘍治療後で経過観察中の方は治療ができない可能性があります。



