PRP治療とは

PRP(Platelet-Rich Plasma)は「多血小板血漿」の略で、PRP治療とは、ご自身の血液から「血小板を多く含む血漿(PRP)」を抽出し、患部に投与する治療法です。
PRPの特徴
・組織修復や炎症環境の調整サポートが主な目的
・様々な成長因子豊富に含まれている
・自分の血液を使用するので、アレルギー反応のリスクが低い
東京リライフクリニックで取得しているPRPの治療科目
東京リライフクリニックでは、再生医療等安全性確保法(安確法)に基づき、厚生労働省より以下の治療科目を取得し、PRP治療を再生医療等提供計画に基づく治療として実施しています。
PRP治療の再生医療等提供計画 受理番号:

・PRPを用いた育毛を目的とした再生医療:PC3240199
・変形性関節症および関節腔の傷害を対象としたPRP注射:PB3240222
・四肢の筋・腱・靱帯及びその付着部の傷害を対象としたPRP注射:PC3240203
・PRPを用いた皮膚の再生を目的とした再生医療:PC3240198




PRPに含まれる主な成長因子
成長因子 | 正式名称 | 主な作用 |
|---|---|---|
PDGF | 血小板由来成長因子 | 細胞増殖促進、血管新生、創傷治癒の中核 |
TGF-β | トランスフォーミング成長因子β | 炎症調整、線維化制御、組織修復 |
VEGF | 血管内皮成長因子 | 血管新生、血流環境の改善 |
FGF | 線維芽細胞成長因子 | 線維芽細胞増殖、組織修復 |
EGF | 上皮成長因子 | 上皮細胞の増殖・修復 |
※1,2
※これらは一般的な成分の性質であり、本治療による特定の効果を保証するものではありません。
PRP治療の治療メカニズム
PRP治療は、創傷に対する血小板由来成長因子(特にPDGF)の働きを利用した修復機構を活用する治療です。そのため、真皮に微小な創傷を形成する水光注射との相性が良いとされています。
水光注射により真皮に無数の微小創傷が生じると、身体はそれを「創傷」と認識し、創傷治癒の過程で反応が起こります。この過程において、PRPに含まれるPDGFが中心的な役割を果たすと考えられています。

Step1.
PDGFおよびTGF-βが創傷治癒初期の修復過程に関与し、炎症反応や組織修復のバランス調整に働きかける。

Step2.
PDGFとVEGFの作用により血管新生が誘導され、創傷部位の血流環境が整えられる。

Step3.
線維芽細胞の遊走が促されます。

Step4.
その後、PRPに含まれるFGFやEGFが、整えられた環境下で線維芽細胞の働きを補助し、コラーゲンなどの産生を通じて、創傷治癒が進むと考えられています。※3
この通り、PRPはあくまでも創傷後の修復力を応用した施術であるため、急性期を過ぎた慢性的な関節・腱・靭帯の障害や長期間にわたる脱毛症などでは、単独で十分な効果を期待することが難しい場合があります。
これらのお悩みに対しては、医師の診察を通して、幹細胞治療やエクソソーム、上清液治療をおすすめすることがあります。
同じ再生医療の枠組みである幹細胞などとの比較
PRP、幹細胞、エクソソームは再生医療分野で非常に注目されている施術ですが、それぞれ役割が違います。
項目 | PRP治療 | ||
|---|---|---|---|
主成分 | 血小板由来成長因子 | 生きた細胞 | 幹細胞などが分泌する情報伝達物質 |
体内での役割 | 創傷治癒の初期反応に関与 | 組織再構築を担う | 細胞間情報伝達を介した修復調整 |
効果の持続性 | 数週間~3ヶ月 | 1年~ | 数カ月~1年 |
向いている領域 | 創傷・術後・急性期 | 老化・組織欠損・慢性疾患 | 老化・慢性炎症・機能低下 |
PRPの持続期間とモデル治療間隔
PRP治療では、施術後1週間〜1ヶ月程度で変化を感じる方がいらっしゃいます。
ただし、効果の感じ方や持続期間には個人差があります。
より安定した経過を目的とする場合、初期段階では2〜3回の施術を比較的短い間隔で行い、その後はメンテナンスとして3ヶ月程度の間隔で施術を行うことがあります。
※詳細は医師の診察を通して治療間隔や回数を決定していきます。
PRP治療の流れ

1.問診票のご記入・カウンセリング(約10分)
現在の症状やお悩み、既往歴などを確認します。

2.医師による診察、同意書のご署名(約20分)
医師が診察を行い、PRP治療の適応や治療内容についてご説明します。

3.採血(約10分)
治療内容をご理解いただいた上で同意書にご署名いただき、PRP作製のための採血を行います。

4.お支払い(約5分)
治療費のお支払いをお願いいたします。

5.遠心分離機によるPRPの作製(約5分)
採取した血液を遠心分離し、血小板を多く含む血漿(PRP)を抽出します。

6.PRPの投与(約30分)
目的部位にPRPを注入します。必要に応じて水光注射などの手技を併用する場合があります。
PRPの注意事項
以下の方はPRP治療を受けられません
- 局所に感染がある方、ケロイド体質の方
- 同部位への注入間隔が1ヶ月に満たない方
- ヒアルロン酸以外の注入剤・金属が充填されている場合
- ヒアルロン酸他充填剤の使用によりアレルギー経験がある方
- 妊娠している方
- 悪性腫瘍の方またはその可能性のある方
- 全身状態が不安な方
- 血液疾患、肝機能障害のある方
- 抗凝固薬を服用している方
- その他再生医療を提供する医師が診察により、当該治療を不適当と判断した患者
※希望される施術により、他の禁忌事項が存在することがあります。最終的には医師の判断となります。
術後の一般的な過ごし方
- シャワー、洗顔:治療の当日から可能です。
- お化粧:治療当日のみ、当該箇所のお化粧は避けてください。
- 激しい運動、サウナ、入浴、飲酒:注入当日は控えてください。
- 患部処理:注入後は清潔にし、指示がある場合は外用剤の塗布、内服薬の服用をして下さい。
- 副作用:注射後の紅斑、内出血などが起こることもありますが数日~1週間程度で自然消退します。瘢痕化した場合は長期に及ぶ場合もあります。
※その他希望される施術により、注意事項がある場合があります。施術後、ナースから説明がありますので、それに従ってください。
料金
毛髪再生、変形性関節症、膝治療、四肢の腱、靭帯治療
【水光注射(顔・首)】肌再生
よくある質問 (FAQ)
Q:痛みはありますか?
A:注射や水光注射を使うため、複数回のチクッとした痛みを感じる場合があります。
部位や施術方法によっては、痛みを軽減するために麻酔を使用します。
Q:PRP治療の施術時間はどのくらいかかりますか?
A:来院から施術終了まで、おおよそ90~120分程度が目安です。ご希望の部位内容により前後する場合があります。
Q:PRP治療のダウンタイムはどのくらいですか?
A:大きなダウンタイムは少ないとされていますが、赤み・腫れ・内出血が数日〜1週間程度出ることがあります。
Q:施術後に仕事や外出はできますか?
A:多くの場合、当日から通常生活が可能です。ただし、激しい運動や飲酒は当日はお控えください。
Q:休みを取る必要はありますか?
A:基本的には休みを取る必要はありません。ただし、施術部位や症状により個別の指示が出る場合があります。
Q:効果はいつ頃から感じますか?
A:PRPの施術は個人差がありますが、2週間〜1ヶ月程度で変化を感じる方が多いとされています。
Q:PRPの効果はどのくらい持続しますか?
A:PRPの作用は比較的短期的とされており、持続期間や経過には個人差があります。最初の2〜3回の施術を比較的短い間隔(2週間~1ヶ月など)で行い、その後はメンテナンスとして3ヶ月程度の間隔で施術を行うことがあります。
Q: 何回くらいPRPの施術が必要ですか?
A:目的や状態によりますが、複数回の施術を行う場合があります。治療計画は医師が診察のうえで判断します。
Q:副作用やリスクはありますか?
A:自己血を使用するためアレルギーのリスクは低いとされていますが、注射に伴う赤み・腫れ・内出血・痛みが生じることがあります。
Q:誰でもPRP治療を受けられますか?
A:感染症、妊娠中、血液疾患など、受けられない場合があります。医師の診察により適用の可否を確認します。
脚注
※1. Eppley BL, et al. Plast Reconstr Surg. 2006;118(6).
※2.Lee JW, et al. Arch Plast Surg. 2013;40(5).
※3.Marx RE. Implant Dent. 2001;10(4).



