高活性化NK細胞療法とは
高活性化NK(ナチュラルキラー)細胞療法は、患者様ご自身の血液から採取した免疫細胞(NK細胞)を分離し、CPC(細胞培養施設)にて培養・活性化した後、静脈点滴により体内へ投与する免疫細胞療法です。
NK細胞は体内で異常な細胞を監視・排除する役割を担う免疫細胞の一つであり、その働きはがんや老化に関連する細胞との関係が研究されています。こうした研究背景から、本治療は免疫機能の維持や全身コンディション管理、将来的ながんや加齢に関連するリスクへのアプローチとして期待されている免疫細胞療法です。
自己由来の細胞を使用するため、一般的にアレルギーや拒絶反応のリスクは低いとされています。
東京リライフクリニックで取得している免疫細胞の科目
東京リライフクリニックでは、再生医療等安全性確保法(安確法)に基づき、厚生労働省へよりがんの治療と予防を目的としたNK細胞を用いたアンチエイジング療法(PC3250050)を取得し、安全な管理体制のもと実施しています。

NK細胞の活性度低下と以下の関連性が研究されています
- 感染症にかかりやすくなる可能性 ※1
- がんの発症リスクの関連性 ※2
- 加齢に伴う老化細胞の蓄積が進む可能性 ※3
- がん再発との関連性 ※4
NK細胞の機能
NK細胞(ナチュラルキラー細胞)は白血球の一種であるリンパ球に属し、全リンパ球の約10〜30%を占める、生まれつき備わった自然免疫の中心的な細胞です。
他の免疫細胞からの指令を待たず、自ら異常細胞を認識し作用する点が特徴とされています。

加齢や慢性的なストレス、生活習慣などによりNK細胞の活性が低下すると、感染症、がん、加齢現象などとの関連が報告されています。 ※5
また、人を対象とした小規模研究において、NK細胞の投与により老化細胞の減少とともに、炎症関連マーカーの低下した例も報告されています。

注:これらの研究は観察研究または小規模・探索的研究であり、治療効果を示すものではありません。これらの研究から、NK細胞はがん細胞、ウイルス感染細胞、老化細胞などの異常な細胞を監視する役割を担う免疫細胞の一つと考えられています。
免疫細胞の種類とその役割表
細胞の種類 | 主な攻撃対象 | 反応の特徴 | 老化細胞との関係 |
|---|---|---|---|
NK細胞 | がん細胞・ウイルス感染細胞などの異常細胞 | 指令を待たず、即座に反応 | 老化細胞の除去に対する研究が進んでる |
マクロファージ | 細菌・死んだ細胞・異物 | 貪食して処理、炎症を起こす | 炎症環境との関係が指摘されている |
T細胞 | 特定のウイルス感染細胞・がん細胞 | 標的を識別して攻撃 | 直接的な関与は限定的 |
B細胞 | ウイルス・細菌 | 抗体を作って防御 | 直接的な関与は限定的 |
東京リライフクリニックのNK細胞療法の特長
- 独自のサイトカイン環境制御技術により、NK細胞の活性に配慮した培養。
- NK細胞は、がん細胞や老化細胞などの異常な細胞の関係性に対する研究が進んでおり、その特性に着目した免疫細胞療法
- 高い増殖率により、数十億個規模まで増殖するケースがあります。※注
- 従来の方法と比較し、NK細胞の純度や生存率に配慮した培養方法を採用。
※注: 細胞数や増殖率は個人差があり、到達数を保証するものではありません。
同じ再生医療の枠組みである幹細胞との比較
NK細胞療法と幹細胞療法は、同じ再生医療の枠組みの中でよく混同して質問されることがありますが、実施の目的は大きく異なります。
- NK細胞療法:免疫細胞の特性に着目し、免疫機能の側面からのサポートを目的とした治療。
- 幹細胞療法:炎症環境や免疫反応の調整など、免疫バランスへのアプローチを目的とした治療。
幹細胞には、免疫反応を調整する性質が研究されており、条件によっては免疫応答を抑制する方向に働く可能性が報告されています
NK細胞治療の流れ

1.問診票のご記入・カウンセリング
初めに、問診票へご記入いただき、体調・既往歴・アレルギーの有無などを確認し、同時にナースが現在のお悩みやご希望を伺います。

2.医師による診察&同意書のご署名
再生医療専門の医師が診察を行い、適応の有無や治療スケジュールについて説明します。

3.採血&血液検査
約70ml弱採血し、HIV、B型肝炎、C型肝炎、梅毒、HTLV-1の感染症の有無を検査し、同時に培養にも使います。

4.お支払い(10分)
血液検査の結果をお待ちいただく間に、お支払い手続きを行います。

5.NK細胞培養期間(約3週間)
採取した細胞の加工の方法:細胞の培養加工は適切な管理が実施されている細胞培養加工施設で行います。

6.NK細胞投与(1回目)
必要に応じて、2回目の培養に必要な血液を採取し、点滴によってNK細胞を体内に戻します。
点滴時間は約1時間ですが、当日は診察及び次回以降の培養のための採血が必要になります。そのため、全体の来院時間は90分を目安としてご検討ください。
7.NK細胞投与(2回目~)
初回投与より3週間~6ヶ月後を目安に2回目の点滴を実施。必要に応じて再診察を行います。
NK細胞療法の注意事項
採血時注意点
- 採血時ならびに点滴静注時に注射針による侵襲を受けます。時に痛みを伴い、内出血を起こす場合がありますが、一時的で自然に治癒します。
- 飲酒は前日から控えることを推奨します。
- 抗凝固薬・免疫抑制薬・ステロイド等を使用中の方は必ず申告してください。
投与時の注意点
- 当日、発熱・体調不良がある場合は延期となることがあります。
- 免疫細胞療法では稀に発熱を生じることがあります。
- 当日の喫煙は控えていただくよう推奨しています。
- 飲酒は前日から控えていただくようを推奨します。
- 本療法に直接起因する副作用は現在までに報告されておりませんが、予期せぬ副作用が発生する可能性はございます。
以下の方はNK細胞療法を受けられません
- 18歳未満の方。
- ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)の感染者
- 既往にリウマチ、膠原病等、自己免疫疾患のある場合
- 妊娠中・妊娠の可能性がある、または授乳中の方
- 重度の心疾患(重篤な不整脈・心不全など)
- 急性期の発熱・炎症状態
※その他治療担当医が本治療を不適当と判断した方
以下の方は、NK細胞療法の可否を慎重に判断します
- 梅毒トレポネーマ、淋菌、結核菌等の細菌による感染症
- 敗血症およびその疑い
- 悪性腫瘍
- 重篤な代謝内分泌疾患
- 膠原病および血液疾患
- 肝疾患
- 伝達性海綿状脳症およびその疑い並びに認知症
- 特定の遺伝性疾患および当該疾患に関わる家族歴
加えて下記に掲げるウイルスについては、問診を行い、必要に応じ下記の検査(血清学的試験、核酸増幅法等を含む。)を行い感染の有無を確認します。
- パルボウイルス B19
※本治療は自由診療であり、特定の疾患の治療や予防効果を保証するものではありません。
料金
老化細胞除去NK療法
よくある質問FAQ
Q. どのような方がNK細胞療法を検討されますか?
A. 免疫機能の低下が気になる方やがんの再発予防、抗老化目的など全身のコンディション管理に関心のある方などが検討されることがあります。ただし、適応の可否は医師の診察により判断されます。
Q. NK細胞療法はがんを治す治療ですか?
A.NK細胞の活性度とがんとの関係は様々な研究が進んでおり、NK細胞治療法は癌標準治療に置き換わるものではありませんが、免疫の補助的強化として検討されることがあります。
Q. NK細胞療法はがん予防になりますか?
A. NK細胞の活性度とがんの発生についての研究などは行われている段階です。加齢に伴う免疫低下を調整することにより、予防医療の一環として、そういった効果を期待して受ける方はいます。ただし、将来のがん予防を保証する治療ではありません。
Q. 点滴は何分くらいかかりますか?
A. 点滴の所要時間は、一般的に1時間程度です。体調や当日の状況によって前後する場合があります。
Q. 副作用はありますか?
A. 採血や点滴に伴う痛み、内出血、投与後に一時的な発熱や倦怠感が生じることがあります。重篤な副作用はまれとされています。
Q. 施術後休む必要はありますか?
A. ほとんどの場合、施術後は日常生活に戻ることが可能です
Q. 誰でも受けられる治療ですか?
A. すべての方が受けられるわけではありません。ヒトT細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1)感染者、リウマチ、未成年の方、妊娠中・授乳中の方、自己免疫疾患や重篤な心疾患、感染症がある場合などは、治療をお受けいただけません。
Q. 結局NK細胞ってなんですか?
A. 免疫細胞の中でも自然免疫の一種で、がん細胞・ウイルス感染細胞などの異常細胞を自身で判断して除去する能力を持っている細胞です。
Q. 幹細胞療法とNK細胞療法は同じ治療ですか?
A. いいえ。NK細胞療法と幹細胞療法は、同じ再生医療の枠組みで語られることがありますが、実施の目的やアプローチは異なります。
・NK細胞療法:免疫細胞の特性に着目し、免疫機能の側面からのサポートを目的とした治療。
・幹細胞療法:炎症環境や免疫反応の調整など、免疫バランスへのアプローチを目的とした治療。
Q. 治療は何回受ける必要がありますか?
A. 継続的に複数回受けることで、よりご自身の治療目的を目指せるものですが、治療回数や間隔は、目的や体調に応じて医師が判断します。
脚注:
※1:Ogata K, et al. Clin Exp Immunol. 2001;124(3).
※2:Imai K, et al. Lancet. 2000;356(9244).
※3:Brauning A, et al. Front Immunol. 2022;13.
※4:Lee HA, et al. Front Immunol. 2021;12.
※5:Imai K, et al. Lancet. 2000;356(9244).
※6:Bai Z, et al. Cell Death Dis. 2022;13(4).
※7:Najar M, et al. Front Immunol. 2016;7.



