肌再生医療(線維芽細胞療法)

線維芽細胞療法とは

線維芽細胞療法とは、ご自身の皮膚の細胞を採取し、6~8週間の期間をかけて培養施設で数億個の真皮線維芽細胞に培養技術を用いて増やします。増やした細胞を1億個ずつ顔や首や手の甲に注射する治療です。皮膚は最大の臓器で約1cmの目立たない傷で比較的安心して採取できます。

肌のハリや弾力、シワ、たるみを根本から再生させる最先端の再生医療です。

線維芽細胞療法は“自分自身の細胞”を使って肌の再生力そのものを取り戻す根本治療です。これまでの、ヒアルロン酸やボトックスのように「外部から物質を注入し、一時的にシワやたるみを埋める・止める」治療に加えて、根本治療を行うことで皮膚の若返り、健康な肌の維持が期待できます。


東京リライフクリニックで取得している線維芽細胞治療科目

東京リライフクリニックでは、再生医療等安全性確保法(安確法)に基づき、厚生労働省へより以下の治療科目を取得し、線維芽細胞治療を再生医療等提供計画に基づく治療として実施しています。

【再生医療等提供計画の受理情報】

  • 届出番号
    PB3240295:自家培養線維芽細胞を用いた皮膚再生治療
  • 分類:第二種再生医療

そもそも線維芽細胞とは?

線維芽細胞(せんいがさいぼう/Fibroblast)とは、皮膚では真皮層に存在する重要な細胞です。肌の弾力やハリを支えるコラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸 を作り出す「肌の骨組みの工場」のような役割を担っています。

人の皮下は表皮層、真皮層に別れており、表皮層の役割は「肌の表面を守る層」、真皮層の役割は「肌の土台を作り、支える層」です。

加齢や紫外線ダメージ、ストレスなどの影響により、線維芽細胞の数は減少し、同時に働きも低下していきます。その結果として現れるのが、シワ・たるみ・くすみ・ハリの低下といった老化サインです。

線維芽細胞の活性は 成人頃をピークに毎年1.5%程度減少し、60代で約半分に減少※1 すると報告されています。つまり、若々しい肌を保つためには、線維芽細胞をいかに維持・再生するかが鍵になります。

若い時の線維芽細胞を保存することは、将来にわたり様々な応用も期待できます。

※1 出典:David M. Reilly, Jennifer Lozano (2021). Skin collagen through the lifestages: importance for skin health and beauty. Plastic and Aesthetic Research. DOI:10.20517/2347-9264.2020.153


こんなお悩みの方に最適

  • 肌のハリや弾力がなくなってきた
  • ほうれい線、シワ、たるみを改善したい
  • 首のシワ、手の甲など皮膚が薄い部分の老化
  • 目元・口元などの細かいシワが気になる方
  • 頬やフェイスラインの引き締めたい方
  • 毛穴の開き・肌質の粗さを改善したい方
  • 肌の乾燥・くすみ・ツヤの低下が気になる方
  • 自然な若返りを希望される方
  • 肌質そのものを改善したい

当院の線維芽細胞療法の特長

1.細胞培養施設を併設し、鮮度の高い線維芽細胞を提供

多くのクリニックでは、採取した細胞の培養を外部のCPC(細胞培養センター)に委託しています。
一方で当院は、クリニック内に細胞培養施設を併設し、細胞を自院で管理・培養しています。

線維芽細胞はフラスコから外れると、環境変化により分単位で生存率が低下していきます。たとえ専用の保存液や生理食塩水に入れても、数時間以内の投与が理想的とされています。

当院では、培養施設から取り出したばかりの細胞をそのまま施術に使用できる環境を整備しており、 鮮度・生存率・品質のいずれにおいても高水準の線維芽細胞を提供しています。
これにより、細胞の再生力を最大限に活かした高品質な再生医療が可能です。

2.3Dデザイン注入による立体的で自然な若返り

「3Dデザイン注入」とは、顔を平面ではなく立体(3D)として捉え、骨格・筋肉・脂肪・皮膚の厚みや光の反射まで計算した注入技術です。
単に気になるシワを埋めるのではなく、顔全体の構造的バランスを再構築し、自然で調和のとれた若返りを実現します。
この高度な注入デザインは、解剖学的知識と豊富な経験をもつ医師だからこそ行える施術です。
※他の施術とも併せての手法になります。

3.層別治療法で、真皮層ごとに最適な再生を促す

当院では、顔全体のデザインに基づき、線維芽細胞を部位ごとに適切な真皮層へ正確に注入します。

・真皮浅層:肌質改善・ハリ感アップ
・真皮深層:細かいシワやくぼみの改善
・皮下〜骨膜上:フェイスラインの引き締めやボリューム補正

この「層別治療法」により、細胞の再生力を最も効果的に引き出し、ナチュラルで長期持続する若返り効果へと導きます。


線維芽細胞療法の効果の持続期間と経過

線維芽細胞は注入後、約3〜6か月かけて肌内部で再生作用を発揮します。時間をかけて真皮構造を再構築するため、自然で持続的なハリ・弾力の改善が見られます。

効果は個人差がありますが、2〜3年程度持続するケースが多く、定期的にメンテナンス注入を行うことで長期的な若返りが期待できます。

細胞を長期的に保存しておくことで、10年後、20年後には若い状態の細胞を使っての施術が出来ます。


施術の流れ

  1. 問診票のご記入・カウンセリング(約20分)
    初めに、問診票へご記入いただき、体調・既往歴・アレルギーの有無などを確認し、同時にカウンセラーが現在のお悩みやご希望を伺います。 

  2. 医師による診察(約20分)
    診察では、肌の状態を詳しく診断し、線維芽細胞療法が適しているかを判断します。治療内容・効果・リスク・ダウンタイムなどについて、医師が丁寧にご説明いたします。

  3. 同意書のサイン・採血(約50分)
    治療に関する内容をご理解・ご納得いただいた上で、同意書にサインをいただきます。
    その後、感染症検査のための採血を行います(HBV、HCV、HIV、HTLV、梅毒)。HIVに感染している場合のみ、施術・培養お受けできません。その他の感染症は陽性でも受けられますが、特別な準備が必要となるため、オペまで暫くお待ちいただくことになります。
    ※この検査は安全な細胞培養を行うために必須です。

  4. お支払い(約10分)
    血液検査の結果を待っている間にお支払いをいたします。

  5. 採皮オペ(約30分)
    後日、または同日、耳の後ろなど目立たない部位から米粒大(約2〜3mm)の皮膚を採取します。
    局所麻酔を使用するため、痛みはほとんどありません。

  6. ご帰宅
    採取部位には小さな絆創膏を貼って終了です。
    日常生活への影響はほとんどなく、入浴も翌日から可能です。

料金

培養費

6億(60cc)
1,100,000円
12億(120cc)
1,650,000円

治療費

初回特別プラン10cc
1,650,000円
20cc
3,300,000円
60cc
9,900,000円
120cc
19,800,000円

保管料/年

保管料/年
198,000円

線維芽細胞療法の注意事項

  • 治療時、治療後に局部(治療部位)の発赤、腫脹、一過性色素沈着、皮下出血斑が起こる場合があります。ごくまれに治療部位以外に発赤、腫脹、一過性色素沈着、皮下出血斑が起こる場合もあります(上眼瞼を治療した場合の下眼瞼など)。尚、一般的にこれらの症状は1週間ほどで完全に消失しますが、非常にまれに数ヶ月~1年程度続く場合があります。
  • 治療後、治療部位に炎症反応を起こす場合があります。腫れが数日から1週間程度持続する場合があります。なお、一般的にこれらの症状は1~2週間ほどで完全に消失しますが、非常にまれに炎症性変化が数ヶ月~1年程度続く場合があります。
  • 治療後、一時的な皮膚のざらつき感や、凹凸感が出現する場合があり、まれにこれらの症状は外見上からも認識される場合があります。なお、一般的にこれらの皮膚症状は数ヶ月後には消退しますが、非常にまれに1年程度続く場合があります。
  • 効果の出現程度、持続期間は患者様の症状や年齢、治療回数により異なります。
  • 本人の生体材料を原料とするため、一回に治療できる範囲が限られます。
  • 細胞培養に抗生物質(ストレプトマイシン、ゲンタマイシン)を使用しており、それらに対する異物反応(アレルギー反応等)が起こる可能性があります。(頻回の洗浄を行いますが、完全に排除することができないため)
  • その他、治療時に使用する薬剤による副作用が起こる可能性があります。もし、薬剤による副作用が起こった場合は、症状に応じて適切な処置を行いますので、直ちに当院までご連絡下さい。

以下の方は線維芽細胞療法を受けられません

  • 病原性微生物検査、HIVが陽性の患者
  • 悪性腫瘍を併発している患者
  • 細胞採取時使用する麻酔薬(局所麻酔用キシロカイン等)に対して過敏症のある患者
  • アムホテリシンBまたはヒトアルブミン、ストレプトマイシン、ゲンタマイシンに対してアレルギー反応を起こしたことのある患者
  • 妊婦及び授乳婦
  • 人工透析をしている患者
  • 未成年の患者
  • 本再生医療の同意説明文書の内容が理解できない患者
  • その他、治療担当医師が本再生医療に不適応と認めた患者

以下の方は、線維芽細胞療法の可否を慎重に判断します

  • 重度の心・血液・肺・腎・肝機能疾患や脳疾患、精神疾患を併発している方
  • 出血傾向のある方
  • ペニシリンへのアレルギー反応を起こした事のある方(培養工程で他の抗生剤を使用)
  • 悪性腫瘍の完治後、5 年以上が経過し再発がない方
    ※治療に受けるためには幾つかの基準があります。また、治療参加に同意された後でも、その基準に当てはまるかどうかの事前検査の結果によっては、お受けいただけない場合もあります。

よくある質問

Q:オペ前に気をつけることは何かありますか?
A:前日のお酒、タバコは控えていただければと思います。

Q:オペ時間はどのくらいかかりますか?
A:採皮自体は約30分程度です。全体の流れ(麻酔・準備・処置後ケアを含む)で1時間以内に完了します

Q:オペは痛いですか?痛みはどのくらい続きますか?
A:局所麻酔を使用するため、処置中の痛みはほとんどありません。麻酔が切れた後も軽い違和感が1〜2日ほど続く程度です。

Q:仕事を休む必要はありますか?
A:採皮部位は絆創膏で覆う程度で、日常生活や仕事への支障はほとんどありません。デスクワークなら当日から可能です。

Q:シャワーや洗髪はいつから出来ますか?
A:翌日から可能です。入浴は2日目以降を推奨しています。

Q:培養期間はどのくらいの期間かかりますか?
A:初期培養は細胞の状態の個体差がありますが、約6~8週間かけて増殖させます。品質検査(無菌、生存率など)を経て、注入可能な状態に整えます。

Q:どのくらいの頻度で注入の施術を受ける必要がありますか?
A:1回の注入で1〜2年効果が続きます。3ヶ月に一度程度の注入をすることで、より若々しい皮膚へと導きますし、一度の注入を維持することが目的であれば1年に1回程度でも問題ないです。具体的な注入頻度は医師との診察後、ご自身の希望に応じて決めていただくことが可能です。

Q:施術中は痛いですか?
A:個人差はありますが、クリーム麻酔やブロック麻酔を使いますのでご安心ください。

Q:施術後のダウンタイムはどのくらいですか?
A:赤みや軽い腫れ、内出血が数時間〜1日程度続くことがありますが、翌日からメイク・洗顔が可能です。

Q:ヒアルロン酸注射やボトックス注射と併用することも可能ですか?
A:時期をずらす方が望ましいです。詳細は医師の診断によります。

Q:細胞は最長どのくらい保存できますか?
A:凍結保存を行うため、最長20年の保管が可能です。

監修医師:秋本 峰克

大学病院や一般病院で形成外科・美容外科の診療経験を積み、日本美容外科学会(JSAPS)専門医をはじめ資格も多く、知見の広いドクター。
東京リライフクリニック 再生医療・美容医療担当医師。

TEAMS(医師・培養士紹介)

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