東京リライフグループ 最高経営責任者

古山 喜章Yoshiaki Furuyama

東京リライフグループ 最高経営責任者(CEO)
自由が丘クリニックグループ 最高執行責任者(COO)
東京大学大学院理学系研究科「細胞老化制御」寄付講座 設立人
NPO法人自由が丘アカデミー事務局長
自由が丘駅前中央会 理事産業能率大学 兼任講師
東京大学大学院 理学系研究科 共同研究員

最高経営責任者メッセージ

私はこれまで、自由が丘クリニックのCOOとして、人々の「美の追求」をサポートしてきました。自由が丘クリニックは、「形成外科と美容外科をベースとして、美に携わるあらゆる領域のプロフェッショナルが集うクリニック」というブランドコンセプトのもと、創業者であり現理事長の古山登隆先生が立ち上げたクリニックです。北里大学で日本初の形成・美容外科を立ち上げた先生方が中心となり、後進育成にも力を注いできた歴史あるクリニックとして広く世界の美容医療業界で認知されています。

その現場で多くの患者様の笑顔に触れ合う中で、私の中に一つの確信と、新たな問いが生まれました。

「外見からのアプローチだけでは、美の追求には限界があるのではないか」

この問いと向き合う中で、私がある日出会った言葉が"ロンジェビティ(健康長寿・不老長寿)"という概念です。ハーバード大学のデビッド・A・シンクレア博士の著書『LIFESPAN(ライフスパン)―老いなき世界』で話題となった「老化は治療できる」という言葉に深く感銘を受け、日本における抗老化医療の第一人者である山田秀和先生に教えを請いながら、一歩ずつ真剣に老化治療に取り組む決意を固めました。

美は内側から外側へと向かうものです。身体の中が不健康であれば、どれほど外見を整えても真の美への到達はできません。だからこそ、ロンジェビティの実現には、生命の根源である「細胞」から若返る必要があるのです。そこで出会ったのが、再生医療、そして幹細胞でした。

私たちが東京リライフクリニックを構想したとき、再生医療業界にはすでに多くの先駆者がいました。そんな中で、同じヘルスケア領域とはいえ外見の専門家であった私たちがこの分野でどのような貢献ができるのか。様々な視点から調査を行った結果、私は今の再生医療が抱える大きな課題に直面しました。
それは「臨床データの不足」と「エビデンスの不透明さ」です。「本当に効いているのか?」という根本的な問いに対し、科学的な裏付けを持って答えられる施設が圧倒的に少なかったのです。

この課題を解決するには、アカデミア(大学・研究機関)、クリニック(臨床現場)、そしてCPC(細胞培養加工施設)の三位一体の連携が不可欠です。その夢を実現するために、2023年から東京大学の合田圭介先生にご協力を頂き細胞老化制御に関する寄付講座を開設して頂きました。そして満を持して、2025年1月23日に念願の東京リライフクリニックを開院しました。
特に思い出深いのは、クリニックのスタートと同時に、合計120人規模という2つの大きな臨床研究に着手した事です。

経営基盤がまだ盤石とは言えない創業時に、莫大なコストを要する臨床研究を行うことに対し、周囲からは「無謀だ」という厳しい批判も受けました。しかしながら、そのような環境の中でも、私はとにかくエビデンスを収集・確立することにこだわり続けました。
なぜなら、今後間違いなく加速度的に発展していく世界のロンジェビティ医療や再生医療の領域にとって、最も必要かつ重要な事が「臨床データの蓄積」と「明確なエビデンス」であったからです。
しっかりと当初の思い通りに進み続けている事は、クリニックに訪れる全ての患者様への誠意であり、最先端医療の末席に座らせて頂いている者として最低限の責任だと思いました。

一つ一つ、一日一日の小さな歩みを実り結び、現在東京リライフクリニックのラボでは常にアカデミアで生まれた最先端の技術検証が行われ、世界中の多くの研究者や技術者の方から注目をして頂く存在となりつつあります。2025年10月からは、東京大学の合田ラボと共に世界的コンペティション「XPRIZE」への挑戦に向けた共同研究を実施するに至りました。これこそ、私たちが積み上げてきた科学的アプローチが、少しずつ世界のアカデミアに届き始めている証左ではないかと自負しております。

東京リライフクリニックの使命は明確です。研究室で生まれた最先端の知見を、いち早く、安全に、臨床の現場へと実装すること。そして、科学的根拠に基づいた世界最先端の再生医療を提供することで、人類の健康寿命の延伸と、再生医療の発展に貢献することです。

美しさのその先にある、健やかで活動に満ちた未来へ。まだまだ小さな存在ですが、私たちは初志相応な大きな夢を抱え、一日一日、大切に進み続けていきたいと思います。