脂肪由来幹細胞療法について
脂肪由来幹細胞療法とは、患者自身の脂肪組織から幹細胞を採取・培養し、体内に戻すことで組織の再生や修復を促す再生医療の一種です。東京リライフクリニックでは、腹部や医師の判断次第で太ももやお尻などから採取した脂肪から特殊な処理によって幹細胞を分離し、それを増殖・活性化させた後に体内へ投与します。患者自身の成分のみを使用するため拒絶反応のリスクが低く、安全性の高い治療法とされています。幹細胞は炎症を抑えたり、組織の再生を促す働きを持つため、機能回復だけでなく、美容医療分野では肌の若返りやシワの改善や関節治療分野では変形性関節症の症状緩和など、従来の治療法では難しかった細胞レベルでの修復が可能になるため、近年、注目を集めている最先端の医療技術です。
●こんなお悩みに最適
慢性疼痛脳血管障害/糖尿病/更年期障害/老衰(フレイル)治療/肝障害治療/膝関節・変形性関節/四肢筋・腱・靭帯などの損傷/皮膚再生/動脈硬化/毛髪再生/勃起不全/免疫低下
●幹細胞とは?
幹細胞とは、分裂、増殖を繰り返し、さまざまな種類の細胞に分化する能力を持つ特殊な細胞のことです。幹細胞の大きな特徴は、「自己複製能」と「多分化能」の2つです。「自己複製能」とは、幹細胞が同じ幹細胞を作り出し続ける能力のことを指し、「多分化能」とは、特定の環境に応じて異なる種類の細胞へと変化できる能力のことを指します。つまり、皮膚や筋肉、軟骨、血管、神経といった多様な組織の細胞に分化することが可能です。幹細胞は、体内の損傷した組織を修復し、新しい細胞を生み出す重要な役割を担っており、日本では2014年の法整備後、再生医療や機能回復、アンチエイジング治療において革新的な治療法として活用されています。
幹細胞治療のよくある課題
■科学的根拠が乏しい
クリニックによっては、専門知識を持たないため、科学的根拠が乏しい施術が行われている。
■治療の効果が不明確
判断基準が主観に委ねられており、効果がよくわからない。
■投与される細胞の質や数が不明瞭
投与される細胞を客観的に判断する基準がなく、均一なクオリティを保つことが出来ない。
東京リライフクリニックだけが提示できる課題の解決
■科学的根拠に基づいた治療
医療施設と研究所が併設されたことで、臨床研究を行いその結果を実際に、すぐに臨床現場にフィードバックでき、科学根拠に基づいた治療が可能。
■治療の効果を検査で証明
医療機関として日本初iScanを導入し、エピジェネティッククロック検査を実施。DNAレベルで細胞の老化状態をテストし、細胞治療の効果検証が可能。また細胞状態によってパーソナルプランの提案が可能。
■投与前の細胞も検査
院内細胞培養施設を併設することにより、細胞培養から投与まで1回の冷凍で投与が可能となり、冷凍による細胞の劣化を防ぐことが可能で、さらに投与前に培養細胞を活性化し、様々な安全検査をクリアできるため、細胞の質と量共に担保できる。
●なぜ幹細胞治療なのか
老化は、「酸化ストレス」、「テロメアの短縮」、「幹細胞の減少」、「慢性炎症」など様々な原因によって引き起こされると言われています。これらの原因が単独、またはかけ合わさることにより老化が促進されます。特に本来様々な原因により傷ついた細胞を修復するために幹細胞が機能修復などを行うはずが、新生児では1億個の幹細胞があるのに対して、10代で10%、30代以降更に低くなり、50代で40分の1、80代ではなんと200分の1まで減少します。更に、年齢とともに機能低下や組織の修復が遅れ、全身の臓器機能の低下を始め、皮膚の弾力低下や関節の劣化が起こります。脂肪由来幹細胞療法は、こうした老化のメカニズムに対抗し、幹細胞の供給を補うことで、若々しい状態を維持することを目的としています。
●脂肪由来幹細胞療法に使う幹細胞の種類と安全性について
脂肪由来幹細胞療法では、主に「間葉系幹細胞(Mesenchymal Stem Cells, MSC)」が使用されます。間葉系幹細胞は、骨髄や脂肪、臍帯などに存在し、骨、軟骨、筋肉、血管、皮膚など多様な細胞に分化する能力を持ちます。特に脂肪由来の間葉系幹細胞は、採取が容易であり、増殖能力も高いため、再生医療での利用が進んでいます。さらに、自己組織由来の幹細胞を用いることで、拒絶反応や免疫異常のリスクを低減できるという利点があります。日本では、厚生労働省の厳格な基準のもとで幹細胞治療が行われており、安全性の確保が徹底されています。
●施術の流れについて
脂肪採取
1. カウンセリング&診察:患者の健康状態や治療目的を確認し、適応可否を判断。投与個数を決める。
2. 脂肪採取:局所麻酔を行い、腹部(または太ももやお尻)から少量の脂肪を採取。
3. 縫合:傷口を塗ってガーゼで保護する。抜糸は必要なし。
4. 幹細胞分離・培養(6週間~8週間):脂肪から幹細胞を抽出し、一定期間培養。
5. 幹細胞投与:点滴によって体内へ戻す。
6. アフターケア:経過観察を行い、治療効果を確認。
●必要な施術時間について
・受付、カウンセリングから脂肪採取まで約2時間
・培養期間:6週間~8週間
・幹細胞投与に約60~120分程度かかります。
●幹細胞投与の間隔
東京リライフクリニックでは、特に細胞再生が目的の治療であれば、細胞の定着を促すため治療開始直後は3ヶ月に1回の投与をおすすめしています。3回ほど投与することで細胞が定着しますので、その後は医師に相談しながら半年~1年に1回の投与が良いと言われています。

●脂肪由来幹細胞療法の注意事項
脂肪採取前
・持病の薬を医師に相談してください。一部の薬は治療に影響する可能性があります。
・前日の飲酒、当日の喫煙を控えてください。
・バランスの良い食事をとる → 幹細胞の増殖・活性に影響する。
・脂肪採取前日のお食事に制限はございません。当日のお食事は軽めにお済ませください。
・脂肪採取当日の飲水制限はございません。
・脂肪採取の前に血液検査、感染症検査(HBV、HCV、HIV、HTLV、梅毒)、尿検査、体組成検査を行います。
・抗凝固剤を内服している方は事前にお知らせください。
・創部の経過観察のため、傷の写真を撮影させていただきます。ご同意いただけない場合は術後に適切な処置が行えない場合がございますので予めご了承ください。
脂肪採取後
・手術当日は飲酒、喫煙はお控えください。
・手術直後は創部をステリィテープ、防水のテープで保護し、その上から厚手のガーゼとテープ、腹帯で創部を圧迫固定しております。内出血予防のため、厚手のガーゼと腹帯は翌日の朝までは外さないでください。防水のテープは翌々日に外してください。
・創部のステリィテープが剥がれたら、茶色のテープを貼ってください。毎日の貼り替えは不要ですが、剥がれてきたら貼り替えを行ってください。3か月ほど継続して貼り換えていただいた方が傷がきれいに治ります。
・シャワーは手術当日より行えますが、当日はガーゼを濡らさないようお願いいたします。翌日からは普通にシャワー浴を行っていただいて問題ございません。
・入浴は手術後1 週間はお控えください。
・感染症予防のため、手術日から2日間は抗生剤の服用をお願いいたします。
・痛みがある際はお渡しする屯用の痛み止めを服用してください。1日3回まで、6時間空けての服用が可能です。
・創部の状態の確認は、初回の幹細胞投与時に行います。
・運動は手術後2 週間は控えください。
・手術後に38.0 度を超える熱が2 日以上続く場合や、傷からの浸出液が多い場合はご連絡ください。
幹細胞投与後
・幹細胞の定着を妨げる可能性があるため、数日間は激しい運動を控えてください。
・免疫を過度に刺激しないよう、風邪・感染症に注意してください。
・特に効果の確認のために、定期的な経過観察のご協力をお願いしています。
以下の人は幹細胞療法を行うことが出来ません
・現在進行系のがん・悪性腫瘍がある人
→過去にがんを患っていた場合も、医師の慎重な判断が必要です。
・活動性の感染症がある人
→細菌・ウイルス感染症(HIV、結核、肝炎など)**の進行中は免疫システムが不安定なため、幹細胞治療は適さないです。
・重度の自己免疫疾患がある人
→免疫系が過剰に反応している状態では、幹細胞治療の効果が得られにくい場合があります。
・妊娠中・授乳中の女性
・重篤な肝疾患・腎疾患のある人
→幹細胞治療後の代謝や排泄に影響を及ぼす可能性があるためです。
・極度なアレルギー体質の人(投与物質に対するアレルギー)
→投与に使用する培養液や成分に対するアレルギー反応を起こす可能性があるためです。
事前に医師との相談が必要な人
・重度の糖尿病や高血圧の人
・高齢者(75歳以上)
・血液凝固異常・抗凝固薬を服用している人
料金
1回 4,620,000円
複数回によるコース割引もあるため、お問い合わせください。